「人生を変える、お金の使い方。」を読んだ
「人生を変える、お金の使い方。」 千田琢哉
一つ一つは、ふんふんなるほどという感じ。
まとめが難しいので、以下、気になった言葉を箇条書きに列挙。
お金はブーメラン。
お金を使うということは、ブーメランを投げるのと同じ
- 使った人の元に、何らかの形でかえってくる。
- 毎日、複数のブーメランを無意識のうちに投げている。
- お金を使う=お金というバトンを他の誰かに手渡すということ。「今までありがとう」と心の中で唱えて見送る。
- 大切に貯めたお金を、本当に欲しいもののために、惜しみなくお金を手放す。
- 棚ボタが多い人は、無数の先行投資が習慣化されている。
- 神様が先行投資で幸運をくれることがある。
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- 啓示を受けたら、ただちに行動に移すべし。
ブーメランは、人脈や人望が増減して戻ってくる
- 変化するブーメラン
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- 人脈とは、知り合いの数が増えること。拡がり。
- 人望とは、一人の人間からとことん信頼されること。深さ。
- たとえ魅力的に見えても、人脈や人望の減るようなお金の使い方はしないこと。
- 人望が築ければ、そのお金の使い方は正しい。
損得の話し
- 一時的に損をしたとしても、それが一生続くわけではない。
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- ふて腐れずに前向きに生きていれば、いずれ時間が解決してくれる。
- できれば類似問題にも対応できるように、想像力を働かせる。
- 著者の場合、損をしたときはたいていの場合、自分の心の中に、どこかずるい部分や利己的な部分があった。
- 一流の投資家でも、「一度も損をしたことがない」という人はおらず、数えきれないほどの失敗をしながら、トータルでは買っているというだけ。
- 勉強代は、金融や不動産投資よりけた違いに安いので、損をしてもダメージは少ない。
- 先生選びや教材選びで騙されても、「なるほど、こういうことだったのか」と気づかされる。それも含めて勉強代。
- それらの目利きも含めて勉強。
- 相場よりけた違いに高く損したと感じたら、二度と関わらないこと
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- 1日セミナーは数千円から数万円なので、10万円を超えたらアウト
- 参考書や問題集などは数千円だが、1万を超えるとアウト
- 納得できるならいいが、損したと思うなら絶縁する。
お金の使い方
- 一通りの物をそろえたら、 「形のないもの」にお金をつかう
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- 形のないもの=教養や知恵を高めてくれるもの
- 教養や知恵を高めて、選択眼を鍛えると、「本物」があらわれる。本質的な価値があるもの。
- 本物を数少なく所有する。
- 形のないものに対して価値を認める訓練を積んでおくべし。
- リターンを忘れて、ひたすら種をまこう。
仕事
取引先との関係
- 最初から大金をはらわない
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- 「前は100万円貸してくれたのに、どうして今回は貸してくれないの?」と逆恨みされる
- 完璧にサービスしないとお金を払わない、”厳しいお客様”という印象を与えたほうがいい。
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- ”金払いのいいお客様”と見られると、バカにされ舐められる
- 相手に対して影響力を発揮したいなら、気前よくお金を払ってはいけない
- いつも「いい人」だと、付け込まれる(?)
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- いざとなったらいつでも別れる覚悟がある。と決めると、主導権が握れる
環境にお金をかける理由
- 環境次第で仕事の質はいくらでも向上する
- 一流の空間には一流特有の空気があり、一緒にいると「一流とはどんなものなのか」を知る事ができる。
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- 一流とそれ以外の目利きができるようになる
- 分野が違っても、一流の世界には同じ感覚がある。
一流の人から学ぶ
- 週一回の個人レッスンだけよりも、一流の先生が出している全教材を毎日欠かさず学び続けるほうがいい。
- 教材を選ぶ際には、著者のプロフィールを丹念に見る
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- プロフィールを洞察するコツは、華やかな固有名詞に騙されないこと。
- 「東大」「ハーバード」だけでなく、どのコースで入学したか、ちゃんと卒業したか、などがポイント
- 短期留学やお金で買える項目もある。
- その分野に詳しい人に、プロフィールの該当部分の価値を聞くのもよい。
学習の順序
- まずは、専門分野をプロレベルに到達させることに全エネルギーを集中させる。
- 自腹で学ぶと学習のモチベーションになる
会社経営
- 会社の利益が出たら、豪遊するのではなく、お客様に質の高いサービスを提供するために、投資する
- お金の使い方が自由だからこそ、お金の使い道に組織の本性があらわれる。
- 非礼があったら、菓子折り持参よりも仕事を発注させていただく
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- 非礼とは、謝って許される問題ではない致命的なミスのこと
- 非礼を放っておくと、恨みが残るので、相手に納得して許してもらうこと
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- そのために、仕事の発注は有効な手法
クレームが来た時
- クレームの原因は、99%はサービスや対応に問題がある。最初から因縁をつけてくるのが目的の人は1%。
- クレームは、お客様が叫んでいる内容とは別な所にあることがほとんど。
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- 言っている事とは別なことを誤らせたい
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- 例:「お金の問題じゃない!」と叫んでいる人は、本当はお金のことを問題にしている
- 長くなった場合は、相手が疲れて静かになるまで平身低頭して話を聞き続け、
- 「○○様にはお金の問題ではないと思いますが、良い知恵が浮かばない弊社としましてはお金でしか解決できません。恐縮ですが、こちらでお許しいただけないでしょうか?」
- 謝罪は肩に力を込めて縮こまりながら、小さく叫ぶように伝えるのがコツ
時間の最大化
- 移動中でも、オーディオブックで学べる。
- 新幹線や飛行機に乗って、ある程度まとまった時間が取れるときは、読書、パソコン、睡眠、映画を見る。
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- 移動先で、来る途中で見てた本や映画の内容を話しのマクラにできる
- 独学で英語を勉強するなら、いつも英会話の音声を聞き続ける
- 充実した移動時間を確保するため、座席代、教材代、道具代はケチらない
- 特別座席料金は、快適さの保険
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- 快適な時間を過ごせる確率が違う
- 不快感を抱かない状態が快適な状態だが、当たり前に得られるものではない。
- 不快感にエネルギーを奪われないように、特別座席を確保する
- 妥協なき睡眠を確保できると、生命力がみなぎる。
- 睡眠の質を高めるためには、どれだけお金を使っても無駄にならない。
- 二流ホテルの特上部屋より、一流ホテルの上部屋のほうが学びが多い
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- スタッフの質が違うし、ラウンジのソファーも上質で、勉強になる
- 腕時計も、二流の高額商品ではなく、一流の最下ランクのほうがよい
時間について
- 時間は命の断片
- 時間に厳しい根底には、お互いの寿命を大切にしようという愛がある
- 大富豪は、常軌を逸するほど時間を大切にする
- 不快な相手とは、同じ空間で呼吸したりすることさえ、寿命の無駄遣い
- 時間を大切にする人に、お金は集まってくる
長期間のお付き合い
- 10年後にばれる嘘はつかない
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- 例:金融商品の販売員は、お客様が得する商品ではなく、自分や会社が儲かるサービスをお客様に販売したがる
- 数年後にはお客様にも知恵がついて、言いくるめられたことがばれる
人間関係
- ブランドショップでも、コンビニや立ち食いそばでも、好きな店員(感じのいい、礼儀正しそうな人)から買う
- 「この人の成績をあげて、おいしい物を食べてもらいたい」と感じる人から買う
- 強さのない優しさでは、単に弱いだけの関係ができあがり、結局、舐められるだけ
- 優しさだけでは、本当の人間関係は築けない
与えるということ
プレゼント
- 人にプレゼントするなら、かさばるもの、芸術品、高額な物は避ける。
- 値段よりも頻度が大事
- 形として残らないもの、食べてなくなるものは良い
- 知恵のプレゼントが最高
人に与える
- 何でも、いい顔をして与えすぎてはいけない
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- いずれ感謝しなくなり、「もっとくれ」と要求するようになり、逆恨みにつながる
- 与えすぎは、相手のためにならない。与える側の自己満足になる
- 相手が感謝する程度の「おすそ分け」がちょうどいい塩梅。
リーダー
- 分け前の上限ではなく、下限を伝える
- メンバーのモチベーションを上げるために情報共有する場合、必ず約束できる下限情報を伝えるべし。
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- 当然もらえるだろうと思って期待させてしまい、期待外れにさせてはいけない
運
- 運には、先天的なものと、後天的なものがある
- 後天的な運は、人が運んでくる
- 人が運を運びたくなる相手というのは、いつも自分にちょっと得をさせてくれる人間
- 運が高まっても、たった一人の詐欺師に関わったために、人生を台無しにされることがある。
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- 良質な食事をしてきても、たった一滴の猛毒を体内に入れただけで死に至るのと同じ。
詐欺師
- プライドが高くメンツを気にする人を狙う
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- プライドが高くてメンツを気にする相手は、ちょっとしたお世辞でも真に受ける。いいカモである。
- お世辞のシャワーを浴びせて、カモが詐欺師に全幅の信頼を寄せてきたら
- 「楽に儲かるおいしい話」を披露して騙す。
「ちょっとバカ」と思わせる
- 「ちょっとバカ」と思わせる
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- 「かなり」や「本当の」はダメ。自分の役に立たないから。
- あえて「ちょっとバカ」と思わせるには、「ちょっと」の匙加減が大事で、臨機応変にやる必要がある。利口でなければできない。
- 圧倒的な実力をつけた上で、あえて少しだけ負けてあげることは、最高の処世術
金銭トラブル
- 金銭トラブルを起こした相手とは、絶縁すべき
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- もともと絶縁すべき相手だから、必然的に金銭トラブルになった。という考え方。
金銭トラブルで騙されたら、そのお金は手切れ金と思え。
- 金銭トラブルメーカーの仲間は、全員が金銭トラブルメーカー。
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- お互いに騙しあっている
- 「これでおしまい」はなく、底なし沼のように、いくらでも落ちていく。
- 先んじて、金銭に関してはなぁなぁの関係にしないことが大事
恋愛
- 無理に高価なプレゼントをすると、別れのきっかけになる
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- 人気アイドルにファンから高価なプレゼントが送られてきても、「うれしい」ではなく、威圧されて「怖い」と感じるのと同じ。
- 一流ブランドにこだわりたければ、お菓子にしろ。
- 驚かせるよりも、微笑ませよう
- 値段よりも頻度、頻度よりストーリー
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- 大きく驚かせなくてよい。ホームランではなくヒットを狙う
- 話しが盛り上がるかどうか
- 恋愛は、どれだけ自分に自信があるかで決まる
- 自分ならではの健康法があるといい
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- 良質な睡眠について妥協を許さない
- 野菜を必ず摂取するか、青汁などで野菜不足を補う
- 激しくない運動(ヨガや散歩やストレッチなど)を習慣にする
- おしゃれに自信がないなら、プロに同行してもらって服を選んでもらう
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- 他人から「その服おしゃれですね」といわれるのがおしゃれな服。自分が決めるのではなく、他人が決めるもの。
- 優しさやぬくもりのような右脳的な能力も、頭脳を鍛えれば磨くことができる
- 人は自ら認めた相手から、自分を承認してもらうことを望む
- 結婚相手を選ぶ基準は「歳をとってもこの相手と会話できるか」
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- 自分の土俵で教養を磨きながら、互いの会話を通じ、別の角度から光を当てあう。
- 相手に敬意を払う
教養
- 膨大な時間をかけて、あれこれと試行錯誤を続ける修養こそが、教養を磨くということ。
- 本気で頭脳を鍛える(教養を身につける)には、勉強時間を確保する必要がある。
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- 細切れ時間ではなく、まとまった時間を確保する必要がある
- じっくりと腰を据えて熟読したり、高度な思考をするときに、まとまった時間が必要。
- 暗記物は細切れ時間でよい
貯蓄と使い道
- まず年収分の蓄えをする
- そこからはみ出した部分は、すべて勉強代につかう
- 細切れ時間ではなく、まとまった時間を確保する必要がある
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- 今やっている仕事で頭角をあらわすための勉強
- 勉強代が増えると、結果として収入も増えるはず。
- お金を蓄えて生活を安定させ、用意万端に準備してこそ、いざという時に挑戦できる
- 貯金は、挑戦しやすい環境を作るための重要なお金の使い道の一つ。
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- 「貯金なんてするやつはバカだ」と煽る人は、人々が貯金するお金を自分たちに払わせようとしているだけで、本当は貯蓄の大切さが分かっている。
- 本が高いと思うのは、その人が未熟だから。
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- 本に使ったお金は、知性とともに自分に返ってくる
- 読書は、自分より格上の人の英知を知る事ができる
動く前に
- 動く前に本を読んで予習する。
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- 数十冊レベルで読み込む
- その上で決断したら素早く行動に移す
勉強方法
- 人はそれぞれ経歴や知能も違うから、自分に最適な勉強法は自分で発掘する以外にない。
一流の先生
- 一流の先生は、さらに超一流の先生から教わっている
- 収入を得ることばかりに注力し、成長への投資を怠ってはダメ。
- 医師と同じ。一流ではない「そこそこの」医者に、脳や心臓などの大事な手術を依頼したいとは思わないのと同じ。
雑音
- 雑音に対して過剰反応しない
- 周囲は、過剰反応するのを見て楽しんでいる
- 周囲がヤイヤイ言うのは、頑張っている人が身近にいるのが怖いから
- 周囲がヤイヤイ言うのは、身近で努力している人の格が上がるのが嫌だから
- それを踏まえて伸びていくと、「別格」と認めて近づいてこなくなる
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- これが、「人生のステージ」が変わるということ。
知性
- 知性があると、形のない物にお金をつかうという事が分かる
- 生きているうちに、お金を大切に使い切る
- 死に際に何も物が残っていないのが、究極のお金の上手な使い方