「エッセンシャル思考 マンガでよくわかる」を読んだ
「マンガでよくわかる エッセンシャル思考」
グレッグ・マキューン 著、高橋璃子 訳、星井博文 シナリオ制作、サノマリナ 作画
エッセンシャル思考と非エッセンシャル思考
- 99%の無駄を捨て、1%に集中する
- 以下の3つ
- 「やらなくては」ではなく、「やると決める」
- 「どれも大事」ではなく、「大事なものはめったにない」
- 「全部できる」ではなく、「なんでもできるが、全部はやらない」
- 選択肢が多すぎると、方向性を見失う
PART1. エッセンシャル思考とは何か?
- エッセンシャル思考の考え方
- 選択(時間とエネルギーの使いみちを選ぶ)
- ノイズ(大半のものはノイズで、重要なものはほとんどない)
- トレードオフ(すべてを手に入れることはできない)
- エッセンシャル思考の考え方
- 考え方:より少なく、しかしより良く
- 行動:やることを計画的に減らす
- 結果:充実感
- 一度成功した人は、その後は、なんでもやろうとしすぎて、そもそも何をやっていたかを忘れてしまう。
- 人に頼られ、様々な依頼をこなすことで成功してきたという体験から、そのやり方が正しいを信じているため。
- 自分の時間とエネルギー(努力)をもっとも効果的に配分し、重要な仕事で最大の成果を上げるのが、エッセンシャル思考の狙い。
- エネルギーの使い所を必要最小限にすることで、一番重要なものごとに最大の成果を上げる
- 適当に全部やろうとは考えない
- 少数の本質的なことだけを選びとる
- エッセンシャル思考は、以下を身につけること
- 見極める技術
- 捨てる技術
- しくみ化する技術
- この三つを一つの輪のようにサイクルをまわしていく
見極める技術
- エッセンシャル思考では、より多くの選択肢を検討する
- 非エッセンシャル思考の人は、多くのことに手を出すが、全て中途半端な結果
- 以下の3つの問いで絞り込む
- 自分は何が好きか?
- 自分は何がいちばん得意か?
- 世の中の大きなニーズに貢献できるのは何か?
- なんとなく良さそうなことを眺めている暇はない
立ち止まって最短コースを考える
- 本当に重要なものごとを見極めるために必要なことは5つ。
- じっくりと考える余裕
- 情報を集める時間
- 遊び心
- 十分な睡眠
- 何を選ぶかの厳密な基準
捨てる技術
- すべてを手に入れることは不可能なので、何かを捨てるしかない。
- クローゼットの片付けの例。何が必要で何が不必要かを判断できるようになること
- 「もしもこの話がきていなかったら、自分から積極的にチャンスを求めにいくだろうか?」と考える
仕組み化する技術
- なるべく努力や根性がいらないように、自動的に実現する仕組みを作る
- 確固としたルールとやり方を決めておき、決断に悩まないようにする。
- 感情をはさむことなく、システマティックに判別できるようにする。
トレードオフ
- トレードオフが起こるのは、どちらも捨てがたい状況
- その際は「何に全力を注ごうか?」と考える。「何をあきらめるか?」ではない。
PART2. 見極める技術
見極めるために、考える時間を作る
- 仕事が忙しくなればなるほど、考える時間を確保することが必要になる
- まず選択肢を調べないと、本質を見極めることはできない
- ひとつのものに固執せず、視野全体を把握して、焦点を調整する
- 日々の中に小さな「考える時間」を差し挟む
膨大な情報の整理
- 核心を見抜く
遊び心
- 子供の頃に夢中になっていた遊び心こそ、人間に不可欠な行動
- 遊びを通じて生き方を身につける
- 遊びは本質を探求するのに役立つ
- 自分が楽しく遊んだ体験を思い返すとよい
90点ルールで、大切なことだけを選ぶ
- 絶対にイエスと言い切れないならノー
- 「絶対にやりたい!」か「やらない」かの二択にする
- 人生は有限なので、あれもこれもすべてはできない
- 自分は何が大好きか?
- 自分は何に向いているか?
- どうやって世の中の役に立てるか?
- 人生は有限なので、あれもこれもすべてはできない
PART3. 捨てる技術
- エッセンシャル思考でも、目標は大切
めざすゴールを完全に明確にする
- 完全な明確さにこだわる
- それが仕事の結果に直結するから
- 目的が明確さを欠くと、結果は悪い方向にむかう
あまりに多くのことに少しずつ手を出していたら、本質的なゴールにたどりつけない
本質目標を決める
- 具体的で
- 大きな意味があり
- 測定可能
- すぐれた本質目標を作成するために、以下の2点を意識する
- 細かい言葉にとらわれない。「たったひとつのことしかできないとしたら、何をするか?」
- 「達成をどうやって判定するか?」に答えられるようにする
上手な断り方を身につける
- とりあえず黙る
- 代替案を出す
- 代替案で、相手に歩み寄る
- 予定を確認して折り返す
- 自動返信メールを利用する
- どの仕事を後回しにするか?トレードオフを意識させる
- 冗談めかして断る
- 肯定を使って否定する
- 「どうぞ僕の車を使ってください。キーを置いておきますね」(運転は引き受けないという意志を表現)
- 別な人を紹介する
- 自分を見込んで頼んでくれたと思いたいが、実際は誰がやってもいい場合がほとんど
過去の損失を切り捨てる
- サンクコスト(埋没費用)バイアス
- 授かり効果
- 所有しているという理由だけで、価値があると考えてしまうこと
- 「もしもまだこのチャンスが手に入っていなかったら、手に入れるためにどれだけのコストを払うか?」と考える。
- 現状維持バイアス
- いつもやっているからという理由で、やめられなくなること
試験的にやめてみて、本当にやめる
- 試験的にやめてみて、不都合があるか確かめる
仕事とプライベートの線引き
- 自分の境界線を知るためには、他人に侵害されたと感じた出来事をリストアップする
- イラッとする出来事を挙げる
PART4. 仕組み化する技術
準備しておく
最悪の事態を想定し、バッファを確保する
準備する(徹底的に)
- やってくる苦難を予測することはできないが、何が起こってもいいように徹底的に準備する
- 計画錯誤(時間を短く見積もってしまう傾向)
- その対策で、自分が見積もった時間を、つねに1.5倍して締め切りを設定する
リスクを軽減する
- このプロジェクトには、どんなリスクがあるか?
- 最悪の場合、どんなことになりうるか?
- 周囲の人への影響はどのようなものがあるか?
- そのリスクは自分(会社)にとって、どの程度の経済的負担になるか?
- リスクを減らすために、どのような投資を行うか?
- 予算を増やしたり、他の人を巻き込むなど
小さな一歩を積み重ねる
- 人間のモチベーションに対してもっとも効果的なのは、「前に進んでいる」という感覚
- 人の意欲を高める主要因は「達成」と「達成が認められること」の2つ。
- 小さな成功をほめて、地道な進歩を促進する
- 最小限の進歩を重ねる
- 「重要なことをやり遂げるために、最低限意味のある進歩は何か?」と考える
- ピクサーの「ストーリーボード」の例。脚本を書き始める前に、場面ごとの紙芝居を作成し、それをつなぎあわせて流れを作る
- 「重要なことをやり遂げるために、最低限意味のある進歩は何か?」と考える
- 「早く小さく」始める
- 「今すぐできる最小限の準備は何か?」と考える
- 前もって全てを終わらせる必要は無いが、ほんの少し準備しておけば余計な苦労をしなくてすむ
- 進歩を目に見える形にする
- 日々の進歩に小さな印をつける
今、何が重要か
考える、やるべきは「今」のこと
- 未来を頭の中に抱え込まない
- 頭の中にあるものを紙に書き出す
- 頭の中に未来のことが詰まっていると、今この瞬間に集中できないため。
- 今この瞬間の自分の体験や気持ちのみに意識を向ける
悪いクセを正しい習慣に変える
- 行動自体よりも、それを引き起こすトリガーに着目する
- トリガーを見つけて、別な有益な行動と結びつける
- 会社帰りのケーキ屋が、お菓子を買うことのトリガーになっているなら、そのケーキ屋を見た瞬間にサラダを買うようにする
- トリガーを見つけて、別な有益な行動と結びつける